三本脚のカーポート

鉄骨造平屋建て・住宅附属車庫・増築・20㎡

名古屋市緑区、築40年程度までの比較的若く見える住宅街における、吹きさらしの車庫（屋根）の計画。

既存住宅の道路側空地に2枚の屋根増設を希望されていたが、既に建ぺい率が限界に近かった。四本脚では建築面積が増えてしまうし、二本脚では片持ちのため埋設基礎が大きくなってしまい柱を寄せることができず十分な駐車面積を確保できない。そこで、三本脚で支持するカーポートを提案した。

屋根は、軽量溝形鋼を梁から直接吊り下げることで構造体と仕上げを兼ね、部材点数やディテールの合理化を図った。柱や梁の接合部はダイアフラムを用いない簡潔な納まりを考案し、フレームの即物性を損なわないよう注意している。