修善寺の家

木造平屋建て・専用住宅・新築・170㎡

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東京都心を離れて修善寺に移住する夫婦の家。土地購入時点で既に檜の林は切り開かれ石垣も築かれていたが、そうした「人為も含めた自然」といかに向き合うかがここでの主題となった。

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建築はL字型で、等高線をなぞるようにして建つ。山頂側はポリカ―ボネートの壁面として、垂直にのびてゆく檜の空間と対峙する。麓側には水平なデッキを張り出し、視線を対岸の尾根へ導きながら空と対峙する。

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室内は、山頂側が土間による廊下室で、麓側が高床の板間としている。高床の板間は主要な生活空間として断熱性能など居住性を高めているが、廊下室はそこまで性能を高めず自然に近い環境とすることで、生活と自然を接ぎ合わせる「緩衝空間」として機能させている。

その廊下室は、単なる移動空間(廊下)ではなく、自然と対峙する生活の記憶や時間の堆積を受け止める、この家の中心的な空間(室)として計画されている。

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全てのディテールはそうしたナラティブに沿って決定されている。例えば、土間の天井は銀色に塗装されて林の色彩の変化を引き込み、天井と取り合うポリカーボネートのおさまりは枠の影が生じないように計算されている。

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Credit
意匠設計監理 西澤俊理|NISHIZAWA ARCHITECTS
白坂隆之介|REGION STUDIES Inc.
構造設計監理 中畠敦広|yAt構造設計事務所
施工 後藤剛徳・後藤嘉仁|後藤工務店

 

掲載
新建築住宅特集 2023年9月号

 

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